<ワインティスティングツアー>

数年前迄は時々仕事の関係で海外に出掛けた。

行き先はチロルの山の中やスイスの湖畔の原材料の生産工場や設備関係の工

場である、日本の地方の方々が人情味が厚いと言われるようにチロル地方の田園

に住む人達も実に親切で情が深い、当時日本人形や羽子板をお土産にして訪問しそ

れは親切に案内をして頂いたり、いろいろ指導をして頂いた。

 

ある土曜日と日曜日、通常なら移動日で埋める筈だがその日は珍しく休日となり、知

り合いのチロル人が親切にもハンガリー観光案内に付き合ってくれた。

ハンガリーに入ったところでオーストリー人のワインツアーに合流し、ツアーバスに同

乗した。


 

バスの中は30代から60代の男女40名程度、中にワインの権威者らしき人が

ワインの講釈をさかんに皆にしている、ドイツ語でよく分からないが多分酸味がどうの

、糖度がどうのと専門的なことを話しているのだろう、睡魔に襲われその

ドイツ語の講釈が子守歌にさえ感じた、ハンガリーのぶどう畑に着いたのはお昼

を廻っていたと思う。

ぶどう畑で又ワイン博士の講義を受講し、次はワインを醸造している蔵廻りが

始まった、蔵に入ってワイン樽にスポイトを挿入し、中のワインをフラスコに酌

み出し、素晴らしいワイングラスで試飲する、私は内心喜んだ、日本ではこんな

にいろんなワインを好きなだけ飲む機会なんてないし、ましてはハンガリーの一

流の蔵にきている訳だから・・・

日本で私が酒に弱いことは取引先でも周知の事実である、しかしワインなら飲

めるかも知れない。

美味しいからつい同行のオーストリー女性が勧めるグラスを飲み干していたが

だんだん酔いが廻ってくる、異なるワインごとに延々とワイン博士の講釈が続き

終わると試飲である、私はドイツ語の講義には関心がないので、口直しのチーズ

を食べるかワインを飲むしかない。

酔ってかすれた視界に入った周囲の光景は、なんと皆んな口に含んだワインを

舌で転がして味覚を確認したあと大きなガラスボールに吐き出しているではない

か!!

気が付いたがもはや遅し、すっかりアルコールに弱い私は酔いが回ってしまって

いた、なんとその日は正午過ぎから夜の0時迄ワインの蔵廻りして5〜60種の

ワインティスティングツアーとなった。

それでも同行のオーストリーの酒造組合(私が勝手にそう思っている)の面々

は親切にも日本人の私を飽きさせないで、最後まで美味しいワインを勧めてくれ

た。

品評会で金賞を射止めた極上のワインも彼らの勧めで入手出来、楽しい旅の一こ

まを作ってくれた。

下町散策に行く

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